シンスプリントと足部アライメントの関係性について
2021年度 【理学療法士学科 昼間部】 口述演題
背景
女子高校生バスケットボール部・バレーボール部員の疼痛の訴えが多いことが論文で確認できた.今回の研究で非荷重から荷重時のアーチ高率の差,舟状骨高差がシンスプリントに及ぼす影響について明らかにすることを目的とした.
対象と方法
本校理学療法士学科昼間部3年の女子学生計16名にアンケート調査とアーチ高率の評価と圧痛検査を実施.アンケート調査で利き手を聴取し,利き手を利き足とし,非利き手を非利き足とする.下腿内側部圧痛を上部・中部・下部・内側部・後部に分ける.部位合計が2以上を圧痛あり群・2未満を圧痛なし群,アンケート調査で下腿内側に運動時痛がある人を疼痛あり群,ない人を疼痛なし群と分け,それぞれMann-Whitney U検定を実施した。
結果
利き足上部の非荷重時から荷重時の舟状骨高差とアーチ高率差のみ有意差を認め,その他項目においては有意差が認められなかった.
結論
利き足では起始部,非利き足では筋腹や停止部での疼痛が生じていることが分かった.非利き足では荷重下で舟状骨の沈み込みが大きく見られる場合で疼痛が生じている傾向があった.