卒業研究発表

擬手が人の心と身体に与える効果

― 実験とアンケート調査より ―

2021年度 【診療情報管理士学科】 口述演題

背景

COVID-19禍でブラジルの看護師が考案したお湯を入れた医療用手袋を用いて人に手を握られている感覚にすると病状が軽快したという症例を朝日新聞掲載の記事で見た.本研究では精神面に与える効果を立証し,その上でより良い代用品を提案することを目的とする.

対象者および方法

①対象は本校学生19名.お湯を入れたゴム手袋で手を挟みホラー映像を視聴.心拍数を計測しゴム手袋がない場合と比較する.後に心境面,手袋の固さやサイズのアンケートを採る.②手袋にお湯,小豆,ジェル,片栗粉,洗濯糊を詰め,利便さや触り心地の良さなどを比較し,順位付けをする.

結果

①心拍数の調査では上昇や下降速度に個人差があった.アンケート調査では78.9%の人が手袋の効果を感じていた.②利便さや触り心地の良さからお湯が最適であることが分かった.

結論

①の結果から精神面に効果があったと考え,不安や孤独を取り除く手段の一つとして効果が期待できる.②ではお湯に代わるより良い代用品は見つからなかったが,①のアンケート調査から固さやサイズの好みに違いがあったため個人に適した手袋を使用するとより効果を得られると考える.

記事一覧
大阪医療福祉専門学校 TOP

CATEGORY MENUカテゴリーメニュー

もっと詳しく知りたい方は