卒業研究発表

移乗介助時における介助者と被介助者との身体接触について

― スライディングボードを使用した介助とマニュアル介助の比較 ―

2021年度 【作業療法士学科 昼間部】 口述演題

背景

以前より介助時の身体接触に対する不快感の声が有り,現在コロナ禍で物理的距離が求められるが,医療・介護での移乗場面では身体接触は避けて通れない.今回スライディングボードを使用した介助方法に着目し,マニュアル介助との身体接触における医療学生の認識の差を明らかにする.

対象および方法

対象は本校作業療法士学科昼夜間部2年生以上200名を対象に上記2つの介助方法について,介助者・被介助者双方の視点でGoogleフォームを用いてアンケート調査を行い88名(44%)の回答を得た.

結果

男性は異性からの移乗介助を頼りないと感じ,女性は性別での頼りがいの差に関しては、大きな差はみられないが,異性からの介助は恥ずかしいと感じる方が多かった.2つの移乗方法を比較するとマニュアル介助は身体接触が多く,安全面が低いという認識であった.

考察

移乗介助に対する介助者と被介助者の認識の違い・合致している点を知り,介助時の注意点として指標になることが分かった.その上で介助者は被介助者に合わせた移乗介助を実施出来るよう,様々な介助法を習得する事で信頼や信用に繋がると考えた.

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