盲導犬の店舗受け入れの現状
2021年度 【視能訓練士学科 3年制】 口述演題
背景
公共施設における身体障害者補助犬の受け入れが義務化されている.盲導犬の受け入れ拒否が後を絶たないことから,その原因や理由を調べ,受け入れ体制の拡大を行う必要があると考えた.
対象者および方法
視能訓練士学科3年制3年33名と,新大阪駅内の店舗11店舗、現盲導犬ユーザー・元盲導犬ユーザーの2名.学生にはグーグルフォームにて無記名アンケート,店舗にはQRコードを添付した説明文書を配布し,協力可能な店舗のみ無記名で解答.現盲導犬ユーザーには電話,元盲導犬ユーザーにはメールにてアンケートを行った.
結果
アンケートの結果より盲導犬ユーザーの店舗受け入れ拒否経験の理由と,店舗の盲導犬受け入れ拒否の理由との間で相互関係が見られた.公共施設における身体障害者補助犬の受け入れが義務化されている中,受け入れ体制が整っていない店舗が多かった.
結論
学生では盲導犬に対して無関心な方が多かったが、ユーザーの方は無関心の方がみんなと同じ対応をされているようで嬉しいという意見があったため、一部の店舗が盲導犬に対しての理解をもう少し深めた方がいいと考える.