オンライン授業によって生じた時間の使い方について
― 昼間部と夜間部を比較して ―
2021年度 【理学療法士学科 夜間部】 優秀演題
背景
COVID-19の感染拡大に伴い,本校ではオンラインへ移行して授業が行われていた.そこで,オンライン授業への移行によって生じた時間の使い方について昼間部と夜間部で比較を行い,学習意欲や模擬試験との関係性を調べた.
対象者および方法
大阪医療福祉専門学校に在籍する全学生833人を対象とし,紙面に記載したQRコードからGoogleフォームにてwebでのアンケート調査を実施した.統計処理にはEZRを用い,有意水準はそれぞれ5%未満とした.
結果
回答率は65.6%(547人)であった.そのうち49.0%がオンライン授業によって3時間以上の空き時間が生じたと回答した. 空き時間で勉強していると回答した群は勉強をしていない群と比較したところ,勉強している群では学習意欲が有意に高く,模擬試験の結果も有意に高値を示した.また,昼間部と比較し,夜間部では空き時間に勉強している人が有意に多かった.
結論
学習意欲および成績向上を図るには,オンライン授業によって生じた空き時間に勉強を行う日頃の習慣づけが大切であると考える.