卒業研究発表

エナジードリンクの摂取における集中力向上について

2022年度 【理学療法士学科 昼間部】 口述演題

背景

近年では,エナジードリンクがとても流行している.本校の学生にアンケートを実施したところ,半数以上の学生が,エナジードリンクを摂取した経験があることが分かった.

対象者及び方法

本校の学生591名にアンケートを実施し,その中で2週間以内にエナジードリンク未摂取の理学療法士学生3年生6名,1年生3名(男性5名,女性4名)に対してTMT(トレイルメイキングテスト)-A,Bを実施した.方法は,ランダム比較試験で実施し,エナジードリンクとプラセボで炭酸水を使用した.練習を行った後,10分間の安静を行い,TMT-A,Bを計測した.その後,摂取を行い,15分間の安静の後,TMT-A,Bを計測した.プラセボを摂取した翌日にエナジードリンクの摂取を同じスケジュールで行った.TMT-A,B計測後には脈拍数の計測も行った.

結果

プラセボ群とエナジードリンク群ではTMT-A,Bのタイムは両群に低下傾向を示すが有意差は認められなかった.脈拍数は両群に増加傾向を示すが,有意差は認められなかった.

結論

体内の水分量の変化,炭酸刺激や冷刺激による,TMT-A,Bのタイムと脈拍数に変化があったと考えられるが,エナジードリンク摂取では,集中力への影響は少ないと考えられた.

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