卒業研究発表

医療系学生における白内障に対する意識・理解度調査

2022年度 【視能訓練士学科 3年制】 口述演題

背景

臨床実習を経て白内障に対する認識を改めることが出来た.白内障への理解を広めるべく,特に将来医療従事者となる本校学生の理解度向上を目的とする.

対象者および方法

対象は本校理学療法士学科昼間部1,2年生69名,作業療法士学科昼間部1,2年生23名の計92名とした.まずGoogle formsにて白内障に関する問題を10問出題した.10問の解説を含めた計781字の白内障に関する説明文を黙読してもらい,再度問題を出題した.説明文を読む前後での点数及び理解度についてT検定を用い,優位水準5%未満とし比較を行った.

結果

白内障への理解が深まったと感じた学生が80%,変わらなかったと感じた学生は15%であった.出題した10項目中9項目にて有意差が認められ,概ね理解度が向上したと考えられる.

結論

10項目中9項目にて理解度の向上が見られた.しかし,「白内障は若くてもなることがあるか」という項目は有意差が見られず,その要因として,提示した説明文が長すぎた事や,専門的理解を深めにくい内容であった事が考えられ,今後実際に白内障を疑似体験してもらうなどして,更なる患者の視機能の状態について理解度向上に努める必要性が示唆された.

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