作業療法士学科夜間部学生における学習動機と適した関わり方について
2022年度 【作業療法士学科 夜間部】 口述演題
背景
それぞれの学習動機で,勉強のモチベーションを上げるために適した関わり方(声かけなど)の違いを明らかにすることを目的とする.
対象者および方法
対象は,作業療法士学科夜間部1年生(42名),4年(27名)に学習動機を測定する質問項目と自由記述をGoogleフォームにてアンケートを実施.Mann-WhitneyのU検定,箱ひげ図,KJ法にて分析を行った.
結果
訓練志向,報酬志向に有意差が見られた.また,志向ごとに求める声かけに差はなく,1年生4年生共に褒めを求める声かけが多くみられた.
結論
アンケートの結果から,本校の作業療法士学科の学生は1年生4年生共に内発的動機付けが高いことが分かった.日髙の研究から褒められた経験は看護学生の学習動機付けに有用であり,より質の高い学習行動を維持する内発的動機付けを高めるためには,学生の実際の行動に焦点を当てて,評価する必要性があることが示唆された.よって,結果のみで評価せず,学生の努力した過程に目を向け評価し,褒める声かけが学習行動を維持するために必要なのではないか.