卒業研究発表

白杖体験前と体験後の意識調査

2022年度 【視能訓練士学科 3年制】 口述演題

背景

若生らは2030年頃には視覚障害者が200万人に達すると述べている.視覚障害者が増えると同時に,白杖使用者増加とそれに伴う事故が増えると予想される.そこで白杖の役割や存在を多くの人に周知してもらい,手助けをするきっかけを作りたいと考えた.

対象者および方法

対象は白杖使用未経験の大阪医療福祉専門学校,言語聴覚士学科1年生2名,2年生4名,作業療法士学科2年生1名,学校事務員,計13名とした.まず白杖体験前にアンケートを実施し,段ボールを障害物と仮定し作成した1周5mのコースをアイマスク装着上,白杖使用にて2周,約3分程度歩行してもらった.1周目は1人での歩行,2週目は補助付きとした.体験後にアンケートを実施し,KJ法にて分析した.

結果

「白杖体験してどう感じたか」では恐怖と回答があった.体験後,「白杖を使用する人に対して対応が変わると思うか」では声掛け・手伝いをしたいと回答があった.

結論

体験を通して補助無しで歩くことの難しさを周知,理解してもらう事ができた.白杖使用者への対応や自らがどのような声掛けを行えば良いかを知るきっかけになると考えられる.

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