医療安全とコミュニケーション
2022年度 【診療情報管理士学科】 口述演題
背景
医療事故情報収集等事業2020年年報によると,医療事故件数は増加傾向にある.このことからそもそもヒューマンエラー・ヒヤリハットの認知度がどの程度あるのか,自身が就職した際にヒューマンエラー・ヒヤリハットを起こさないための原因と対策について調査した.
対象者および方法
対象は,本校学生(418名),医療施設の職員(22名)計440名にグーグルフォームにてヒューマンエラー・ヒヤリハットの認知度,原因・対策・反省点についてアンケートを実施した.
結果
本校学生の約4割がヒューマンエラー・ヒヤリハットの言葉も内容も知らないと回答しており,認知度が低いことが分かった.本校学生,医療施設の職員共にコミュニケーションがヒューマンエラー・ヒヤリハット防止に関与していると回答した.
結論
ヒューマンエラー・ヒヤリハットについて学習しているが認知度が低いことから,知識定着を図るため,定期的にグループワークをするべきだと考える.また,医療施設の職員へのアンケートの結果から,患者様・患者様家族,上司・部下とのコミュニケーションを大切にし,医療事故を起こさないように緊張感をもって業務を行う必要があると考える.