スクリーンタイムによる睡眠の質への影響
― 自己管理をするために提示を行う ―
2022年度 【作業療法士学科 昼間部】 口述演題
背景
近年スマートフォンの保有率,使用率は年々増加傾向である.その影響で睡眠不足を招いているのではないかと考え,睡眠の質とスマホのスクリーンタイムの長さが関連していることを明らかにすることを目的とした.
対象者および方法
対象は,本校の学生,作業療法士学科昼間部1,2,3年,理学療法士学科昼間部1,2年,言語聴覚士学科1,2年,視能訓練士学科1年の学生268名の対しアンケート調査を実施し240名のアンケート結果が得られ,相関係数を用いて分析した.
結果
スマートフォンの使用時間が長くなるにつれて,ピッツバーグ睡眠質問票の点数が高くなる傾向が見られスマートフォンの使用時間と睡眠の質には関係があることがわかった.
結論
自身のスマートフォンの使用時間の確認・管理をすることで睡眠の質は向上すると考えられる.良い睡眠をとる事は臨床の場でもセラピスト自身が仕事の能力を活かすことに役立つだけでなく,患者様に休息を指導することに活用できると言った背景から,医療従事者となる学生にとって,スマートフォンの使用制限は患者様への指導に繋がると考えられる.