卒業研究発表

ヘルプマークに対する作業療法士学生の認知について

2022年度 【作業療法士学科 昼間部】 口述演題

背景

先行研究では,地域によってシンボルマークの普及と認知に差があり,認知度が高まることでヘルプマークの意味を知ることができ声をかけやすくなる環境に繋がると述べている.

対象者および方法

対象は,大阪医療福祉専門学校の作業療法士学科の社会人経験者(平均年齢30.1,標準偏差8.8)と非社会人経験者(平均年齢19.5,標準偏差2.0)約280人にアンケートを実施した.方法は,KH Coderで共起ネットワーク分析,カイ二乗検定を実施した.

結果

社会人経験がない人の方がヘルプマークの認知度が高いことが分かった.このことから非社会人経験者と医療福祉機関で働いたことがある社会人経験者では社会人経験者の方がヘルプマークの認知度は高いのではないか,という仮説の有意差は認められなかった.

結論

すでにヘルプマークの広告は電車内にあるため,社会人経験の有無に関わらず電車をよく利用する人には認知度があったのではないか.SNS,テレビ,YouTubeなどの電子媒体での宣伝が少ないため,普段から電車を利用しない人には認知度が低いのではないか.電子媒体を使ったヘルプマークの宣伝をすることで電車を利用しない人にも認知度が高まるのではないかと考える.

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