子宮頸がん(HPV)ワクチンキャッチアップ接種について
― 本学在学学生に対するアンケートより ―
2022年度 【診療情報管理士学科】 口述演題
背景
令和4年1月頃からSNS等でHPVワクチンのキャッチアップ接種の広告をよく目にし,対象年齢であることが分かった.本研究では,キャッチアップ接種の認知度に着目し,対象者の意識調査,ポスターによるワクチン接種への意欲の変化調査を目的とした.
対象者および方法
本校学生の18歳~25歳女性を対象とした.Google Formsアンケートを用いて調査を実施した.公費接種の認知度とキャッチアップ接種対象者に対する意識調査を行い,本研究用に作成したワクチン接種意欲向上を目的とするポスターで効果を検証した.
結果
HPVワクチンのキャッチアップ接種の認知度は16.2%,未接種者のワクチンへの印象は,「副反応のイメージが強い」が41.4%と大半を占めていた.ポスターによる意欲の変化調査では,見る前の接種希望者数が28.3%,見た後の接種希望者数が52.2%と,接種意欲が23.9%上昇した.
結論
HPVワクチンの認知度が低く,副反応を懸念する人が多いため未接種の人が多いと分かった.ポスター等でHPVワクチンの認知度が高まり副反応の発症率や内容を理解することができれば,キャッチアップ接種の意欲が高まると考える.