卒業研究発表

作業療法士学生と社会福祉士学生の両職種に対する職業認識について

― 年齢や社会経験の影響についてICFの視点から ―

2022年度 【作業療法士学科 昼間部】 口述演題

背景

先行研究で,臨床では作業療法士と社会福祉士の認知度が低いことがわかった.そこで,他職種理解を深めるための第一歩として,学生の作業療法士,社会福祉士に対する認知度や理解度を明らかにすることを目的とした.

対象者および方法

対象は大阪医療福祉専門学校の作業療法士学生(以下,OTS)251名と大阪保健福祉専門学校の社会福祉士学生(以下,SWS)100名に対して職業認識に関するアンケート調査を行った.

結果

作業療法士の認知度に比べて社会福祉士の認知度は低く,OTSは年齢や社会経験の有無が社会福祉士の認知度に影響していることがわかった.OTSは作業療法士の強みを心身機能,活動,参加と考えているが,SWSの半数以上が作業療法士に対して心身機能に対する働きかけを期待していることがわかった.

考察

結果から,OTSは年齢や社会経験の有無によって学生の中でも他職種に対する理解度に差があることや,SWSの作業療法士に対する認識はOTSとずれがあることがわかった.今後,他職種理解を深めるためには学生の頃から積極的で具体的な介入が必要だと考える.

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