視能訓練士学科学生保護者への近視に関する知識調査
2022年度 【視能訓練士学科 3年制】 優秀演題
背景
小児においてスマホなどの電子機器の使用が原因で近視化が進んでいる.1995年に発表された「小児の屈折異常等に関するアンケート調査」と,医療系専門学生(視能訓練士学科)の保護者を対象のアンケート結果を比較した.
対象者および方法
対象者は,本校視能訓練士学科3年制学生112名の保護者のうち,回答が得られた64名である.Googleフォームにてアンケートを行い,カイ二乗検定にて比較検討した.
結果
10項目中9項目で有意差があり(P<0.05),近視に対して正しい知識を持つ割合が増加していることがわかった.視能訓練士学科学生保護者で,近視に対する意識が変化している方は,子どもから話を聞いている割合が多いことがわかった.近視進行抑制の知識は,子どもが生まれる前から小学校入学までに得たいと考える保護者が多い結果となった.
結論
1995年より近視の正しい知識が広まっていると考察できる.近視進行抑制に関する啓蒙活動の時期は,早期からすべきだと考えられる.